カノンのことをどう思う?


カミュ「私はあまり彼のことを知らない。カノンが聖域に戻ってきた時には、既に私は命を落としていた。ミロ、お前の方が知っているのではないか? ここのところ、よく行き来をしていると聞く」
ミロ「まあな……。氷河から何か聞いていたりはしないのか?」
カミュ「冥界では世話になったそうだ。随分懐いていたようでもある」
ミロ「年の功というやつだろうな」
カミュ「それだけではあるまい。氷河は人見知りは激しいが、あれでいて見る目はある。獅子奮迅の戦いぶりだったそうだ。それに、アイザックも……」
ミロ「アイザックか……」
カミュ「海底でのことはあまり話そうとしないが、今の彼らを見ていれば分かる。ただ利用し、されるだけの関係ではなかったのだろう。過去は過去だ。それにけじめは、お前がもう済ませてくれたのだろう? カノンのことは、今は立派な女神の聖闘士だと思っている」
ミロ「フッ、お前がそう言っていたと聞けば、あいつも喜ぶだろうな」
カミュ「ところで、お前は最初の質問に答えていないと思うのだが」
ミロ「お前がだいだい答えてくれた。特に付け加えることはない」
カミュ「そういうわけにはいくまい。お前がどう思っているのかは、それでは分からないぞ」
ミロ「もういいだろう。なあ、カミュ、今日は宝瓶宮で飯を食っていっていいか?」
カミュ「ミロ、お前にしては歯切れが悪い。何かカノンに思うところでもあるのか?」
ミロ「ない! お前の想像するようなことは何も」
カミュ「私が想像するとは」
ミロ「しつこいぞ。この話題は終わりだ」
カノ「好きなのか?」
ミロ「っ…、すき……、な、なにを突然」
カノ「言ってしまえ。楽になるぞ」
ミロ「!! って、なんでお前が混ざっている!?」
カノ「惜しかったな。で、どう思ってるんだ、俺のことを」
ミロ「どさくさに紛れるなあああ」

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カミュ「なんだったのだ?」
氷河「馬に蹴られます。和菓子」

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Open 2012.5.28 / Renewal 2015.11.22
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